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Category: 映画  

故郷よ

日本時間の明日早朝、2020年オリンピックの開催地が決定する。
それを受けてか、東京の招致活動の様子が連日報道されていて、正直そこまで関心のない私でも「盛り上がっているのかな」と思う今日このごろ。
イスタンブール、マドリードを抑えて東京が有利との見方が多いらしい。

一方でやはり連日、福島第一原発の汚染水漏れが伝えられている。
東京招致の最大の懸念材料であるとして伝えているメディアもある。
しかしこの問題はそんな文脈で語られる問題なのだろうか。

震災の復興もあまり進んではいないらしい。
夕方の報道で、避難生活を送っている被災者の方が
「オリンピック招致で盛り上がっているのは違う国の出来事のようだ」
と言っているのが印象的だった。


少し前に観た「故郷よ」という映画を思い出した。

チェルノブイリ近郊の立入制限区域内で撮影された初のドラマ。
原発事故前後の4日間と、事故の10年後の、ウクライナのプリピャチという町と、そこに暮らす人々の様子が描かれている。
監督のミハル・ボガニムはウクライナにルーツがあり、主演のオルガ・キュリレンコ(最近は『オブリビオン』でトム・クルーズと共演)もウクライナ出身で、なみなみならぬ演技をみせている。

放射能があると分かっていながらその地を離れられない人、事故をきっかけに家族と離ればなれになった人などの、言葉にしがたい感情が痛いほど伝わってきた。


200.jpg


仮に東京でのオリンピック開催が決まったとしたら、そのとき自分はどんな気持ちになるのだろうか。想像ができない。


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Category: 音楽  

トンビ

目下停滞中な私がきましたよ。
四月に入ってから人間関係で打ちのめされることが多くて、自分の殻に閉じこもっていました。

それを原因にしたくはないのですが、原稿があげられない状態がまだしばらく続くのではないか、という予感がしています。
そんな状態にもかかわらず、ブログを書くのも違う気がして、ネタはちらほらあるのだけど結局この体たらくです。

さすがにこのままではいかんので、ブログ書きます。

誰かが言っていた。
小さなことからコツコツと。



プロフィールにもあるように
能ある鷹は爪を隠す
を座右の銘とするべく生きています。
能ある鷹になり、隠すべき爪を持ち、しかもいざというときまでそれを隠しておく、というのはあらためて考えるとかなりハードルが高いですね。よほどの大物でなければ、爪を持ったとしても、それを見せたくて仕方がないのではないでしょうか。

鷹に関することわざで
トンビが鷹を生む
というものもあります。

鷹のように立派になるためには、まず自分自身が今現在鷹に近いのかトンビに近いのか、見定める必要があるな、とこのことわざをみると思います。

実際やってみると悩ましいもので、いきなり自分を鷹である、とすると傲慢な気がするし、逆にトンビである、としてしまうと卑屈な気がして、ある種のジレンマに陥ります。


そんな出口のない自問自答をしばしばやらかすきっかけとなった楽曲があるので紹介したいと思います。


スピッツのバンド名を冠したファーストアルバムに収録されている




スピッツスピッツ
(2002/10/16)
スピッツ

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『トンビ飛べなかった』
という曲のサビの部分の歌詞



トンビ飛べなかった ペンは捨てなかった
怠惰な命 紙くずの部屋にいた



この一節が私の長年のテーマのようになっていて、これ以上ないほどに私の状況を言い当てているのです。

『ヒバリのこころ』
のように、強く生きていこう、と高らかに宣言してみたい気もするし、鷹にならなくちゃ、とことあるごとに思うのですが、トンビのままでいるのもどこか心地よく、抜け出せない。そんな男です。



Category: 更新のお知らせ  

ホームページ開設

ホームページできました。
知識不足でいささか殺風景ですがよろしくお願いします。

今週中には連載も始める予定です。


『REMAINS UNKNOWN』
http://remainsunknown2.web.fc2.com/
Category: 映画  

レ・ミゼラブル

12月21日公開にもかかわらず、なかなかスケジュールを合わせられなくて、ようやく最近観ることができた。
手帳を見直すと、何箇所も「レ・ミゼラブルを見に行く」と書き込んであり、それがことごとく二重線で消されている。
映画のヒットとロングランに感謝である。

劇場に行くと、平日のレイトショーにもかかわらずお客さんが多く、ほんとうにヒットしてるんだな~と実感。


本物のミュージカルはおろか、ミュージカル映画すらまともに観たことがなかった私であるが、映像のクオリティの高さと俳優の歌唱力に引き込まれ、物語がテンポよく展開されていく。
懸念された、ミュージカル的違和感もまったく感じず、むしろ歌のない部分では「早く歌ってくれ~」と思ったり。


基本的にはヒュー・ジャックマン演じるジャン・バルジャンの目線で話が進んでいくのであるが、それぞれのキャストのソロパートや掛け合いがあり、気合の入った歌唱を観ることができる。

なかでも、エポニーヌを演じている女優さんがすさまじかった。
ネタバレになるのでかなりかいつまんで説明すると、エポニーヌがかなわぬ恋に自ら身を引き、その想いを切々と歌い上げるのであるが、その歌唱がすごすぎて、完全にコゼット役のアマンダ・サイフリッドを食ってしまっているのである。そればかりか、あんなに体を張ったアン・ハサウェイ(ダジャレではない!)さえも食ってしまっているように思える。

演じているのはサマンサ・バークスという女優さんで、舞台「レ・ミゼラブル」でエポニーヌ役に抜擢された方らしい。
アマンダ・サイフリッドも「マンマ・ミーア!」に出演し歌唱力には定評があると思うだが、エポニーヌのソロパート以降まったく存在感が感じられなくなってしまい、正直その後コゼットがどうなったかなどどうでもよくなってしまった。私の中で映画のバランスが完全におかしくなってしまうくらい衝撃的だった。
サマンサ・バークス、今後の活躍が楽しみである。
一方で、アマンダ・サイフリッド目当てで観にいったフシもあるので、残念な気持ちもありなかなか複雑な心境になってしまった。


個人的には話の結末になんとも言えない煮え切らなさを感じて劇場を後にした。
そのため、あの長い原作を読んで結末を確かめようかと思っている。
我が家にあるのは、リーアム・ニーソンがジャン・バルジャンを演じた1998年公開の映画の写真が表紙の文庫本である。
読もう、読もう、と思い、何年経っているのやら…。




マリウスっていうと、もはやSexy Zoneしか出てこなくないですか?

Category: 映画  

最初の人間

「異邦人」で知られるアルベール・カミュの未完の遺稿が原作。

1957年、当時フランス領だったアルジェリアが舞台。
独立を望むアルジェリア人とフランス人の間で激しい紛争(一般にアルジェリア戦争と呼ばれる)が起こる中、フランスに住む作家が、生まれ育ったこの地に帰郷するところから物語が始まる。

1月16日にアルジェリア人質事件が起こった直後、別の映画を観に行った際にたまたまこの映画の予告編が流れた。
それがなにか示唆的に感じられて、観ておかなくては、と強く思った。

少し調べていくと、アルジェリア戦争と今回の人質事件とは背景が異なるようであるが、テロリズムが存在しているという点においては共通しているように思う。

劇中の「分裂ではなく団結せよ。だがテロには反対する」という故郷を思う作家の言葉は届いているのだろうか、と遠いアフリカの地に思いを馳せてしまった。





最後に、今年2月9日に亡くなられた岩波ホール総支配人の高野悦子さんに、心から哀悼の意を表します。
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